工事日報ブログ

2018年07月

2018.07.22

請負と常用の違いについて

建設業向けソフト「もうけ太郎」の日報入力は、請負・常用の区分選択が必須となっています。
建設業以外の業種の方から、請負と常用の違いについて御質問を受ける事がありますので解説致します。

■仕事の依頼主を発注者、発注者の仕事を受けた法人や個人などを受注者と記載しました。

請負:
発注者が受注者へ依頼したある仕事を全て完成させたら、受注者が幾ら貰えるという考え方に基づき契約する方法のこと。
比較的大きな仕事に対して採用される方法です。例えば、ある住宅一棟を完成させたら一千万円貰えるといった契約方法のことを指します。この請負契約の中には、受注者に係る人件費・材料費・運搬費・交通費などの経費が全て含まれているのが普通です。

常用:
ある仕事を決められた時間行ったら、幾ら貰えるという考え方に基づき受注する方法のこと。
比較的小さな仕事に対して採用される方法です。例えば、ある住宅建築の仕事を一日行ったら一万円貰えるといった契約方法のことを指します。常用契約は人件費=人工(にんく)を中心にして計算するのが基本です。一人の作業員が1日働いた労働力を1人工として数えます。材料や資材運搬などに係る経費は発注者が負担することが多く(必ずしもそうとは限りませんが)、現場までの交通費などは状況に応じて発注者から受注者へ別途支払われることもあります。

※常傭と書く場合もありますが同じ意味です。傭兵の傭という字で、傭うという意味ですから、おそらく元々はこの字が使われていたのではないかと思います。(傭兵:雇い兵と表記される場合もあり、戦時中に日雇いで一日幾らといった契約で雇用されていた兵隊さんのことを指す場合が多い)

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